パダン料理が食べたい
パダン料理が無性に食べたくなった。
活動制限が2か月近くなってくると、ふと、インドネシアのパダン料理が無性に食べたくなった。
パダン料理とは、発祥地がスマトラ島のパダンを中心としたミナンカバウ地域の料理で、インドネシアへ行くと、今では、ほぼ全国どこにでも普及している料理だ。
ミナンカバウ料理と言われることもあるが、通常パダン料理として知られている。
もともと、庶民の料理だが、最近では、ジャカルタの高級モールでも見かけるようになった。どんな田舎に行っても、見かけることができるし、それこそ店もピンキリだ。
普通は、パダン料理店は、ミナンカバウ地方の伝統的な家屋がモチーフされているところが多い。
ポイントは、早い、安い、美味しい
早い すでに、小皿に盛り付けられているので、テーブルに座ると、一斉に目の前に運ばれてくる。待ち時間ほぼゼロだ。
運ばれてくる小皿のメニューは、特に決まりはない、給仕人のセンス次第だ。特に、食べたいメニューがあれば、個別に注文する必要はある。
安い もちろん、高級店でロブスター、エビ等を取ってしまうと高くつくが、普通の店では、いくら高くても一人500円程度には収まるはずだ。
また、お勘定の仕方に特色がある。日本回転ずしに似ていて、基本的に食べ終わったあとの皿数で計算される。お勘定する店員から『この皿には何が入っていた?』などと、聞かれることもしょっちゅうで、自己申告に近い。
半分残れば、半分だけ課金されるシステムで、残った料理はまた使いまわしになる。
日本人でパダン料理があまり好きでない人は、この使いまわしにあるが、私は何も気にならなかった。但し、コロナウィルス問題が発生する前の話だ。
美味しい 店によって当たり外れが少なく、ローカルの人の中には、ちゃっかり汁だけご飯にかけて食っている奴もいる。店側も鷹揚で、特に気にしていない。
種類としては、鶏、魚、豆腐、テンペ等の揚げもの系、牛肉の煮込み(スパイスとココナッツ)、コロッケ系、鶏、ゆで卵、ナンカ、野菜にココナッツカレー汁がかかったもの、等がメインだ。これに、サンバルをたっぷりつけて食べるのだが、絶品だ。
カレー味というと、インドカレーのイメージでとらえられるが、まったく違う、説明がむずかしいが、独特な味つけだ。絶対にくせになる味だ。
多くの種類のメニューをこなすには、二人以上で行くのが原則で、通常はグループで行くのがおすすめ。
マレーシアでもトライしたが味が全然違う。
マレーシアでは、マレーシアでパダン料理店そのものを見かけることはむづかしい。モールの中で、パダン料理という看板をみてトライしたことがあるが、残念ながら、ナシレマッとかラクサの味に近かった。
多分、マレーシアは、マレー料理自体が、インド料理、中華料理と混ざってきているので、純粋なパダン料理では受け入れられないのかもしれない。
定番オタッ オタッ(日本の蒲鉾に近い)もまったく似て非なるものだった。
今後、マレーシアでも本格パダン料理を見つけたい。