ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

マハティールさんの動向

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マハティール含む5名がPPBM党除名される。

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Southchina Morning Post

 

5月29日、マハティールさん含む5名の議員が、PPBM党から除籍処分を受けた。

特に息子さんのムクリズ氏は、ケダ州の首相を最近まで続けていたが、PH議員から現与党のPMへ鞍替えする議員が続き政権を維持できなくなった。

今回の5名に対する処分は、5月18日に国会が開催された際に、党の方針に背き野党席に座ったということが理由。

マハティールさん含む5名の議員は、除籍処分は党内手続き上無効であり、引き続きPPBM党員であると主張している。

また、PPBM党とUMNO党、PAS党との連立合意につおても、党内の正式手続きを経ていないため認められないとしている。

シャハルディン公共事業省副大臣が辞任

6月4日、ムヒディン派のシャハルディン副大臣が辞任を発表した。

辞任理由は、PHの議員として選挙で選ばれており、PN政権の加わるのは、選挙民に対する裏切りであり、まずは、辞任するのが筋であると説明。

シャハルディン氏は以前より、今回の政変により、PPBM党が分裂することに対し、強い懸念を示していた。

全体としては、PPBM党の地方支部の議員がムヒディン氏率いる主流派になびく傾向にある中、シャハルディン氏離脱の動きに追随する議員が続いてくるかどうかは不明

これにより、与野党議席数は拮抗していることは確かだが、まず、PPBM党が分裂するこになれば、野党内でもマハティールさんが再び主導権をを取れるかどうか難しい。

また、特に、アンワールを支持するグループの動向が明確ではない。

今後の政局はどうなるのか

マハティールさん自身がテレビのインタビューで答えているのは、このコロナ問題により、未曾有の経済危機が訪れる。今は、総選挙を行うことはできない。

マハティールさんの一番の懸念は、今ので政権は、イスラム色の強いマレー人政党が中心になっており、中国系、インド系の勢力が排除されている。

今後、未曾有の経済危機を克服するためには、人種を超えた全マレーシア人の結束が必要であり、この政権で対応できるのかということだ。

やはり、現与党は、前回総選挙で敗北した政党と、前与党PHの内紛により飛び出したムヒディン勢力が連立したものであり、その正統性にはどうしても疑問が残る。

報道では、UMNO党はムヒディン首相の復党も考えているようだが、次期総選挙を見据えたとき、現政権内では、PPBM党は少数派であり、将来的にはPPBM党は分裂解党の方向へ進むのかもしれない。