MM2Hビザ発給の停止措置
マレーシア政府は、MM2Hビザの発給について停止した
MM2Hビザは、Malaysia My Secound Home (マレーシア・マイセカンド・ホーム)
ビザのことだ。
多くの外国人がこのビザ制度によりマレーシアに移住してきた。
このビザは、年齢制限がなく、一定の収入があれば申請できる長期滞在用ビザだ。
他国が実施しているような、リタイアメントビザではないが、多くの退職者が、マレーシアで第2の人生を楽しむため、このビザを利用してきた。
年収制限、持ち込み資産条件もそれほど厳しくない。
期間も10年と長期であり、しかも延長も認められている。
実質永住ビザに近く、日本人の海外移住希望国ナンバー1になっている理由だ。
以前は、申請条件も厳しくなく、申請して1-2か月で認可されていたそうだ。
だが、私は、一昨年の末ごろに、思い立って手続きを始めたときには、既に、ハードルが高くなっていた。
担当局である観光省から、決済権限が移民局に移り、プロセスが停滞してしまった。
背景としては、最近は中国人、香港人の申請者が急増、書類の偽造、係官へのワイロ等いろいろと問題が発生したようだ。
私の場合も、当初、半年ぐらいと言われていた手続きが、結局1年かかってしまった。
昨年の10月ぐらいから、ほとんどの申請が否決になっていたようだが、今回は、ついに申請の受付そのものが、凍結されたことになる。
コロナウィルスの感染拡大による外国人入国禁止措置とも方向性が一致していると言っているがそうではないだろう。
制度そのものの根本的な見直しだ。
他国の制度との比較、特に、投資による居住権の付与といったところが、本当のところだと思う
お隣りのシンガポールがいい例になるだろう。
優良投資家に対し、永住権を認めている。
これまで、MM2Hビザの場合、具体的な投資をビザの発給条件としていないが、今後一定額の、投資が条件になるのではないか。
例えば、今後、マレーシア経済の維持のためには、さらなる不動産投資が必要なので、住宅の購入条件がつくとか。
或いは、ビジネスへの投資家を優先して、ビザの発給を認める可能性もあるのではないか。