ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

インドネシアの一夫多妻は、庶民のたくましい処世術

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へ
にほんブログ村    👆ランキング応援ポチット宜しくお願いします。       人事のオンラインサロン【人事倶楽部】

 

インドネシアの一夫多妻って、庶民の互助会だ

 インドネシアでは、宗教法上は、一夫多妻を認めているが、民法上は認めていない。

インドネシアは、イスラム教徒が90%以上の多数を占める。

イスラム教徒の男性は、宗教上4人まで夫人を持てる。

インドネシアでは、宗教法上は、一夫多妻を認めている。

しかし、民法上は、認められていない。

宗教法の結婚もれっきとした結婚なので庶民は問題にしない。

イスラム教は、なぜ一夫多妻を認めているか

 イスラム教という宗教が生まれたころ、戦争が絶え間なくあった。

このため、戦争により、未亡人や、母子家庭が急増した。

こういった家庭を救済する方法として、一夫多妻制が認められたという。

一夫多妻といえば、世俗的には、ハーレムのように思われるが。。。

現実は、まったく違う。

2人以上の夫人を娶った男性は、各夫人に対して公平な取扱いを義務付けられている。

一人の婦人に家を与えるなら、他の夫人にも家を与えなければならない。

一人の夫人に自動車を与えるなら、他の夫人にも自動車を与えなければならない。

平等な財産分与が義務となっている。

4人の夫人がいれば、4つの家庭を持つことになり、4倍の苦労と、財力が必要ということだ。

インドネシアの庶民はちゃかっり一夫多妻制を利用している。

インドネシアの都市部の中堅クラス以上では、もう一夫多妻の男性に会うことは少ない。

日本や、欧米の国と変わらない。

ところが、庶民は、違う。

運転手や、警備員、農民クラスの連中は、そこいらじゅうに嫁がいる。

女性の側も、金払いのいい男にすぐ乗り換えていく。

宗教上の建前は、婚姻外の男女のつきあいは認められていない。

そこで、一夫多妻制が生きてくる。

民法上の結婚であれば、いちいち離婚や結婚となると大変な労力だ。

インドネシアは、契約結婚もたくさん存在する。

表明上は、正式な夫婦だが、契約によって婚姻期間、財産分与の放棄など決めておく、

男性側に民法上の負担が発生しないようになっている。

女性側も、金持ちの男性をみつけやすく、合理的な考え方だ。

庶民は、実にたくましく生きている。