ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

国際的に低迷が続く日本、そして大阪

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何とか、経済復活してほしい日本と大阪

日本全体の経済力の後退

海外に長年住んでいると、日本の国力つまり経済力の衰えを、いやおうなく感じることがあります。

私が、海外勤務を始めたころの日本には勢いがあり、経済力を背景に、アジアで、日本人はちやほやされました。

アジアでどこへ行っても、繁華街を歩くと、日本語で話かけられ、必ず日本人専用の街が発展していました。

ところが、今や、韓国語や、中国語で話しかけられることの方が普通になり、つまり、日本人は、相手にされなくなってきたということです。

経済規模としては、日本はまだ、何とかGDPベース世界第3位を維持してますが、一人あたりのGDPは世界で25位(2019年)に後退しています。

アジアでも、シンガポール、香港についで3番目です。

大阪の地盤沈下

私は、大学進学以来今まで、日本は、大阪を拠点としています。

私が、就職したのはバブルの最後のころですが、大阪は、まだ東京につぐ経済規模があり、東京に対抗する勢いが残っていました

しかしバル後は、大阪発祥の名だたる企業が、本社機能を東京へ移転させてしまいました。人とお金と情報が、東京に集中したからです。

その後、どんどん大阪の経済基盤は縮小し、最近では、愛知県にも経済規模で抜かれてしまいました。

愛知県は、自動車産業を中心に、研究開発投資が絶え間なく行われているからです。

大阪人は今でも何かと東京へ対抗心を持っていますが、客観的に見て、もうそんなところではなく、東京人が、大阪で羨ましいと思うのは、甲子園ぐらいと揶揄されています。

身近な事例でいえば、航空路線です。大阪直行便は極端に減ってしまいました。何とかLCC便が残っていましたが、今回のコロナ問題によりほぼ全滅です。

今では、必ず、成田か羽田を経由しなければなりません。

統治機構改革は、大阪、日本の起死回生のチャンス

経済成長期には、地方自治機能の拡大が必要だったので、市町村の権限が強化されましたが、今では、人口減少、少子高齢化期に入り、反対に、合理化が求められる時代に入っています。

特に、政令市制度では、政令市が、都道府県と同じレベルの権限、財源を持っており、2重構造になっています。

例えば、インドネシアもマレーシアも、州制度を取っていて、州に主な権限、財源が集中しており、2重構造にはなっていません。

特に大阪では、大阪府大阪市の権限、財源の2重構造により、大阪全体の成長戦略がバラバラでした。

これからは、権限と財源を一元化して大阪府全体を一つの単位として投資、成長戦略を策定、強化しなければなりません。

大阪地域だけでなく、周辺を合わせた関西都市圏として、首都圏に次ぐ日本の中核経済圏を目指して、国際競争に打ち勝つ戦略が必要です。

中国を見ても、北京首都圏だけでなく、上海、広州、深圳の1級都市や、重慶等15の新1級都市が発展しており、いずれも大阪を超える経済規模です。

 

今回の大阪の統治機構改革を起爆剤として、人、モノ、金、情報の集まる関西都市圏として、首都圏と並んで発展してもらいと思います。