ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

非常に残念な、大阪の住民投票の結果

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大阪は、改革なくして未来があるのでしょうか。

 住民投票のあり方について疑問

都構想というといろいろ誤解が生じたようですが、簡単に言えば、統治機構改革による長期投資戦略の一元化だと思います。

この決定に対して、住民投票という手法がとられた訳ですが、住民投票という制度がふさわしかったのでしょうか。

今回の運動期間を通じた、受けた印象は、制度として全く熟していないということを強く感じました。

議論が、矮小な項目にとらわれすぎて、本来の制度変更の目的に対する議論がほとんどなされていませんでした。

維新の会は橋下さん以来、何度も都構想を公約に掲げて、選挙に勝ってきました。

本来、公約の履行ですから、議会の多数決をもって決めればいいことではないかと思います。

そもそも、関係する住民は、大阪市だけでなく大阪府全体の住民にかかわる問題です。大阪府のあり方も変わるのですから、大阪府全体の住民の意見を反映するという意味で住民の代表である府議会で決議すればよかったのではないでしょうか。

今回の、住民投票で聞いているのは、大阪市という行政区域を、4つの特別行政区域へ再編することです。この再編により生まれる合理化メリットを大阪全体の成長へ拡大させるということです。

大阪市廃止に賛成か、反対かと聞くと、人間には現状変更バイアスというものがかかってしまいます。大阪市を失くしたくないという感情に支配されるのは当然のことだと思います。

改革には、必ず出血が伴います。既得権益、つまり、統治機構の改革に伴って、現状の地位変更を強制される人々です。大阪市議会議員、大阪市役所の職員、それに関わる各種団体、組合関係者、出入り業者、及び支援政党など。

つまり、大阪市の枠組みの中で、何らかの形で生活が成り立っているグループです。

支援政党も自民党共産党とが手を組み、立憲、れいわ等も組んで、猛烈な反対運動を展開しました。理念、思想、信条とはまったく関係なかったのは明らかです。

私は、反対側の立場を非難しているわけではありません。私が反対側の立場にいたら同じく反対していたでしょう。

ただ、大阪の成長戦略をどう描いていくかということです。つまり、人、もの、金が集まる戦略がないと、現状のままでは、大阪、関西圏の相対的地位は、必ず衰退していきます。

改革政党の優秀なリーダーを失うことの損失

松井さんは、既に、任期を満了したあと引退することを発表。吉村さんも引退含みの発言をしています。

改革側は、既得権益側から凄まじい恨みを買うため、改革側リーダーである松井さんや吉村さんから見たら、政治的信念でこれまで動いてきたものの、もうやってられない、疲れたというのが本音でしょう、しかも、給与、退職金もカットしているので、立場に執着する意味がありません。

看板政策を失い、リーダーを失い、今後、大阪、日本の改革運動はどこへ向かうのでしょうか。

稚拙だった維新側の戦略

前回の住民投票から5年も期間があったのに、維新側の対策は不十分だったのではないでしょうか。

大阪府議会、市議会の多数派維新です。この5年間に、十分に住民の理解を深める活動をしっかりと行ってきたのでしょうか?

前回の、首長選挙、地方選挙でも大勝していたので、気のゆるみがあったのではないでしょうか?

ネット戦略でも、反対側の方が圧倒的に優位にあったというデーターが出ています。

また、熱量の面でも、反対側の方が圧倒的に必死感があったように思います。

不信感の増した、マスコミの対応

投票1週間前に毎日新聞誤報というものが流され、朝日、NHKが追随しました。明らかに、投票結果に影響を与えたというデーターが出ています。

特定の意図をもってマスコミが動けば、投票結果に明らかに影響を与えることができます。

本来、住民投票のあり方としては、公の場での公開討論会で、提案者が制度の説明をし、質疑を公開の場で行い、政見放送のように本来中立であるべきNHKが放送で生中継するといったことが必要ではなかったかと思います。

今回 民間の放送局でも討論会を行っておりましたが、放送局側の意図に誘導されるかたちで、アナウンサーが意見を述べていました。

 

私は、長年海外に住み、大阪には籍を置いているだけの身ですが、純粋に大阪、関西の成長を期待し、今回の都構想住民投票を見守ってきました。

引続き、大阪、関西の発展を祈っております。

 

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