インドネシア、FPIのボス、シバブ氏が戻ってきた
FPI(イスラム擁護戦線)の指導者シバブ氏が帰国
スカルノハッタ空港は、支持者が集まって大混乱
FPI指導者のシバブ氏が亡命先のサウジアラビアから、一昨日帰国しました。
数千人の支持者が空港と自宅に集結し、周りは大混乱、フライトに大きな遅れがでたそうです。
FPI(イスラム擁護戦線)は、インドネシア各地で、飲食店やカラオケ店等に乱入し、施設やビール瓶等を叩き割るといったような行動で有名になりました。
特に、ラマダン月に入ると、行動が過激化し、アルコールをサービスする飲食店等に入り破壊しますので、外国人にも怖がられています。
反イスラム的なものを正していくという運動で、イスラム教原理主義に近いと言われています。。
アホック前ジャカルタ知事は、非常に市民に人気があった知事ですが、華人系であるため、FPIの追放ターゲットに入ってしまいました。
演説での内容に、イスラム教徒を冒涜するフレーズがあったというのが理由です。
このため、人気絶頂期であったにもかかわらず、アホック氏は、再選に失敗し、投獄されてしまいました。
インドネシアのイスラム教は、これまで有能な指導者たちにより、イスラム教の思想原則は維持しながらも、民主主義、多元主義、寛容など現実主義的な形態に発展してきています。
FPIのような過激的なグループは、インドネシアでは少数派ですが、やはり、貧富の差が広がるとどうしても、こういったグループがもてはやされるようになります。
今回も裏でどのような駆け引きがあったのか分かりませんが、一部の層からは熱狂的な支持を受けていますので、あまり過激的な運動に偏らないよう、シバブ氏の指導力に期待します。
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