ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

外国人労働者不法入国に関するイミグレ汚職が摘発されてます

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この類の汚職は、構造上どうしても、発生してしまいます。

不法入国、不法滞在用に書類、スタンプも偽造

汚職防止委員会は、これまで、外国人労働者の不法入国、不法滞在に関して34人のイミグレ職員、15人のエージェント、10人の民間人を摘発しました。

イミグレ職員と、エージェントが、不法外国人労働者出入国の際の、スタンプなどを偽造し、滞在期限過ぎた滞在許可の延長や、入国時に別レーンの設定等、不法に通過させていたということです。

入国時に、観光ビザで入国、その後こういった不正ルートで不法就労するとか、入国時にそもそも正規ルートではなく、イミグレ職員も絡んだ闇ルートで入国していたということですね。

汚職防止委員会は、摘発にあたり、KLIA、KLIA2、ジョホール国境など、6か月に渡って、モニタリングを行っていたということなので、以前より、内部告発などがあったのでしょう。

マレーシアの労働構造上に大きな問題がある。

マレーシアの労働者問題は、インドネシアなどに比べても構造上の問題があります。

パーム農園、建設、サービス業など、メイド、警備員などの現場労働者は、ほんとんどが外国人労働者が占めています。

マレーシアは、人口が少ないうえ、平均所得水準が高いなど、国内での現場労働者の供給力が限定されており、国内需要を自国で満たすことができません。

自ずから国外からの供給源に頼る構造になっています。

事業者側も、総合的にコストの安い外国人労働者の方が使いやすく、エージェントまかせとした方が自社の管理コストも安くつくわけです。

エージェント側にも、正式なルートで高いコストを使うより、容易に入国できるルートを確保するおくニーズがあります。

つまり、労働者、エージェント、事業者、イミグレの持ちつ持たれるの構造があるわけです。

コロナ対応で、政府は外国人労働者を、排斥する方向で動いていますが、構造上の問題を解決しないと、結局は、裏ルートがはびこることになるので、イタチごっこになるのでないでしょうか。

今回のコロナ感染拡大により、外国人労働者の住環境が注目されていますが、根本的に、労働政策を見直す必要があるのではないかと強く感じます

 

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