ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

マレーシア、コロナ対策緩和の背景に経済不振か

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保健省は、PKPB解除後の影響を注視

感染者が増加すれば、再び強硬策も

保健省ノル次官は、多くの地域がPKPB解除になったことから、今後の感染者動向を注意深く監視していく方針と発表した。

今後2週間の感染者数の推移を、845人~1700人程度と予想、この程度であれば、経済回復へ影響はないと見込んでいる。

感染者が再び増加するようであれば、次なる対抗手段を講じる。

PKPBが解除され、州、地域越えの移動も認められたが、PKPP(回復のための行動制限)は継続されるので、国民は引き続き注意が必要。

以上は、多くの地域でPKPB(条件付き行動制限)が解除されたことに関し、その影響についての質問に対して回答したもの。

これまで強気一辺倒だった、ノル次官の発言も、経済を意識する方向へトーンが変わってきています。

実際、今回の感染拡大は、収束する方向にはないにもかかわらず、政府は、PKPBの解除、州、地域越えの移動も認めました。

背景には、経済不振に対する現政権への批判が影響しているものと思われます。

フィッチがマレーシアソブリン債の格付けを引き下げ

格付け大手フィッチは4日、マレーシアソブリン債(政府証券)の格付けをA-からBBB+へ引き下げました。

新型コロナウィルスの感染拡大による財政圧力の高まりや、経済回復の遅れによる債務拡大、政治的不透明感を理由としています。

これを受け、マレーシアリンギットも下落しました。

マレーシア政府は、国内要因や経済の基礎的条件が理由の格下げではないため危機とはみなされない、と反論しています。

 

ブルムバーグは新型コロナウイルス「Covid-19」耐性ランキングを発表

ブルムバーグは、経済規模が2000億ドル(約20兆9100億円)を超える53の国・地域を10の主要指標に基づいて点数化した。その基準は症例数の伸びや全体の致死率、検査能力、ワクチン供給契約の確保状況などだ。国内医療体制の能力、ロックダウン(都市封鎖)などコロナ関連の行動制限が経済にもたらす影響、市民の移動の自由も考慮した。

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  ブルムバーグより引用

マレーシアは、全体の中で26位と、アセアンの中では、ベトナム(10位)、シンガポール(11位)、タイ(15位)、インドネシア(19位)と最低の評価になっている

感染状況がひどいインドネシアより、さらに悪い評価になっている要因は。。。

マレーシアは、3月というかなり早い段階でロックダウンに近い厳しい行動制限令(PKPD)を全国規模で実施。

第3波がくると、再び全国的な条件付き行動制限令(PKPB)を発令した。

国内医療体制や人材開発指数はまずまずの評価だったもののの。。。

ロックダウンの期間や厳格度が非常に高かったこと、移動の自由が低いこと、今年通年の経済成長予想がマイナス6%となっていることが評価が低い要因。

他国に比べ厳しい対策によって感染者数が減少するのあればいいのですが、第3波の感染者数は減少していません。

外国人労働者対策など、現政権の対応に、野党などからも厳しい批判がおきています。

このような背景から、政府の発言も、強硬策だけでなく、緩和方向へトーンが変化してきているのだと思います。

 

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