今回の非常事態宣言は、憲法違反か？

法曹界のトップが、非常事態宣言について疑問を提示

憲法違反の可能性が大いにあり

過去３四半世紀、法曹界でトップの憲法学者達が、今回の非常事態宣言は憲法違反に該当する危険があるとした。

特に、非常事態宣言の期間中、議会の機能を停止したこと等に疑問を呈した。

憲法上、非常事態の宣言は、国防上の危機、経済破綻の危機、国家秩序維持の危機などに限定される。

憲法の機能も停止されるため、政権は、真に、極限的危機の状況でない限り、非常事態宣言を使うことはできない。

現在の状況が、それに該当するかどうか大いに疑問である。

政府側の理由は、CORVID-19の感染拡大により、国家の安全、国家経済、国家の平穏が脅かされているということであるが、１９８８年の感染症防止法により、MCOの発令も可能であり十分に対応できるレベルだ。

今回の非常事態宣言により、個人の私権、私有財産権も制限され、国家は私有財産の没収も可能になった。

法曹界のトップの人たちが連名で抗議をしています。

確かに、現在の状況が、国家の存続にかかわるような、壊滅的危機にあたるような状況かといえば、大いに議論が分かれるところだとおまいます。

でも、いとも簡単に現政権が非常事態宣言を発令できたことには大いに疑問を感じます。

現政権は、もとより選挙で選ばれたわけでもなく、国会で多数派承認も得ていません。

その政権が、非常事態宣言をだして、国会の機能停止、総選挙の延期をさせることができるのですから、法治国家としては非常に問題です。

一方で、軍隊、警察権の強化、民間病院のファシリティ―の利用など、迅速に政策を実行できるメリットもあります、

現政権が、超法規的措置をあくまでもコロナ対応に限定し執行し、感染状況が改善すれば、即座に非常事態宣言を解除するということであれば問題はないですが。。。

政治的に政権維持のために利用するようであれば大いに危険です。将来、非常事態宣言の乱発といったようなことにもなりかねません。

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