マレーシア政府、MCOをサラワクを除く全土に拡大
今週金曜日より、MCOをサラワクを除く全土に拡大することを決定。
外国人労働者の住環境問題の解決を優先すべき
保健省ノル長官によりと、感染者数の増加はしばらく続くだろう。現在、基本再生生産数(Ro)は、1.16に達しており、MCOによる効果が表れるのはもう少し先なる。とのことだ。
さらに、既存のMCO地域に加え、サラワクを除く全土にMCOを拡大すると発表した。
振り返ってみると、マレーシア政府は、昨年の3月以来、何らかのの形で行動制限をかけてきています。
つい昨年の年末までも、CMCOで州越えの移動を禁じていた。州越えが解禁されたのはごく最近であり、再び、MCOに突入してしまいました。
それでも、感染者数は増加してきています。マレーシアの感染拡大の最大の要因は、外国人労働者の住環境問題にあります。
外国人労働者の多くが、製造業、建設業の従事しており、今更、経済を止める訳にいかず、根本的な対策がとれていません。
ナジブ元首相も指摘していますが、現政権はシンガポールの成功に学ぶべきだとしています。
シンガポールは、昨年の第1波の段階で、製造業、建設業の外国人労働者を徹底的に検査し陽性者を隔離するとともに、陰性の労働者も住居からの外出を禁止して、徹底的におさえコロナ感染拡大を抑えこみました。
その後、シンガポールは今まで大きな感染の波がおきておらず、経済も回復してきています。
政府は、一般国民に行動の制限を強いるだけでなく、製造業、建設業の構造に目を向け、非常事態宣言下の今、外国人労働者を動きを一度止めてみてはどうでしょうか。
もちろん、経済には大きな損失が出ますが、このままでは、構造的に同じような感染拡大を繰り返す可能性があります。
スウェーデンのコロナ対策が注目されていますが、国内感染者の約80%が外国人労働者だそうです。シンガポールやマレーシアと同じような社会構造になっています。
ロックダウン等の強制を強いることなく、独自路線の対応ですが、今回の波も抑えてきており、感染者は減っています。
感染の根本要因に目を向けきちんと対応すれば、感染者数の増加は抑えられるということを、外国の実例が示しています。
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