マレーシア入国者の自宅隔離が廃止になった。
マレーシア政府海外からの入国者について’自宅隔離は廃止
24日より、マレーシア政府は、海外からの入国者に対し、政府指定の隔離センターかホテルでの強制隔離へ戻す方針を発表。
理由は、自宅での隔離期間に外出し、レストランで食事をとるものが多数発見されたためとのこと。
なぜ、自宅隔離を外す必要があるのか、根拠が弱いなと思うが。
もちろん入国時に陰性が証明されている人が、100%安全とは言いきれない。
しかしながら、具体的な発熱等の症状がない場合は、仮に陽性だったとしても、他人に感染させる確率は非常に低い。
しかも、マスクをして、ソーシャルディスタンスを守っている限り、レストランで静かに食事をしていれば問題はないと思う。
自宅隔離の場合、家族、親戚がいる場合は問題ないが、独身で回りに知り合いもいないとなると、食事に外出するくらいであれば、きちんと入国時に行動指導、罰則規定を説明しおけばいいのではないかと思う。
日本に帰国する場合、成田周辺のホテルで自己隔離期間を過ごす人の場合は、食事での外出、コンビニでの買い物程度は認められているようだ。
感染者の増加に過剰に反応しすぎではないか
私個人も含めてあまりにも感染者の増加に一喜一憂しすぎでないかとも思う。
京都大学のウィルス学者の宮沢先生のご意見が納得性がある。
つまり、ウィルスは人を通じて自己の生命維持を図っている。悪性が強すぎると人そのものが死亡してしまう。
そうなると、自己の生存が確保できないため、変異の都度、弱性化し、生存維持を図っていくそうだ。
これまでも、そうやって、既に、何千、何万というコロナウイルスが人間と共存している。
今回のコロナウィルスも流行当初は、高齢者等を中心に重症化するケース多かったが、第2派、3派となるにつれて感染しても、無症状,軽症者の割合が増える可能性が高いようだ。
実際、感染者の増加スピードの割には、今のところ、重症者の割合が低いように見える。
宮沢先生によると、20年ぐらい前だったら、新種のインフルエンザが流行っていると考えるレベルで、こんなに大騒ぎになっていない。
きちんと個別に感染防止対策すれば、経済活動をとめるほどの行動制限をかける意味はないとのこと。
何十年単位でインフルエンザの一種類として付き合っていく方法しかないようだ。
いいも悪いも、朝礼暮改するマレーシア政府の政策
入国者について、施設隔離かホテル隔離のみで自宅隔離は認めないという政策変更も結局は堂々と規則に違反して外食する人が増えるていることに要因がある。
最近のマレーシアではモールに行くと、マスクをしていない人や、あごマスクの人も多いし、レストランで大声でしゃべりながら食事をしているグループも見かける。
全体として、既に危機感が薄れ、ユルユルになってきている感じがする。
政府としては、理屈で説明するよりも、具体的な罰則を適用するか、政策そのものを変更する方が早いということだろう。