ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

繰り返される、インドネシア人家政婦の悲劇

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派遣先で頻発する、インドネシア人家政婦の悲劇

インドネシア人家政婦暴行問題に関して思うこと

このようなインドネシア人家政婦への暴行致死事件を聞くと、本当に胸をしめつけられます。

 

今回の事件は、2年前にペナンで発生した、雇用主によるインドネシア人家政婦暴行致死事件に対する、控訴審で、雇用主に無罪判決確定したというもの。。

明らかに、死因は、暴行によるものであり、インドネシア領事館は遺憾表明を行った。

MSNの記事によると、現在の法律では、雇用主側に有利に働くので、家政婦に対する法整備が必要と主張している。

 

インドネシアの、西ジャワ州中部ジャワ州の北部海岸地方は、貧困地域が集中している。

家政婦と風俗産業従事者の一大供給地域だ。

これらの地域は、インドネしてシアの都市部や海外からの出稼ぎ者の送金で、成り立っている。

生まれたときから、女の子であれば、両親も家政婦か、風俗産業従事者として稼ぐことを前提として育てる。

中学を卒業した15才程度になると、都市部や海外へ売られていくのです。

 

一方で、インドネシア人家政婦の多くが派遣されているシンガポール、香港、マレーシア、アラブ等の国でインドネシアからの出稼ぎ家政婦たちへの暴行、殺人事件が頻繁に発生している。

私は、この問題の根本要因のひとつは、貧困問題のほかに、同じ出稼ぎ者供給国のフィリピンと比べて、インドネシア人は英語ができないためだと考えています。

もともとの教育不足に加え、英語ができないため、コミュニケーション不足により雇用主とトラブルが発生しやすい。

トラブルが発生した場合も、解決のために警察、弁護士等司法とコミュニケーションが取れない。

また、家政婦としての募集には、普通、エージェントが仲介しているが、エージェントの質が悪く、細かいフォローアップをしない。

 

生まれたときの環境で本人の意思に関係なく、家族を食わせるために、海外で家政婦として働く道しかなかった人たち。

今回の被害者も雇用者から、死亡するまで暴行を受けても、本人は為す術もなく、身をゆだねるしかなかったのだと思います。

インドネシア、マレーシア両政府も、この人たちの地位改善のために、至急対策を講じるよう動いてほしいと思うばかりです。