マハティールさんがPPBM党の議長に再選されたそうだ。
Harian Metoro紙より掲載
4月8日付、Harian Metro紙によると、PPBM党の党内最高会議メンバーによる議長選挙で、最終的にマハティールさん以外の候補者が現れず、無投票で選出された。また、注目すべきは、6月に開催予定の総裁選挙候補者リストに、マハティールさんの息子でケダ州首相のDatuk Seri Mukhriz Mahathir氏 がノミネートされていること。
現在のムヒディン 首相は、2月24日マハティールさんが首相を辞任したあと、PPBM党の総裁として、UNMO党と連合政権を組み新首相に就任した。
マハティールさんがそもそも2月24日の首相を辞任した理由は、首相の座を早期に禅譲することを要求したアンワル派に対し、猛反発したムヒディン現首相派が集団で与党連合を離脱したことがきっかけになったものだ。
勝手予想
この動きからみると、6月にはマハティールさんと息子とムヒディン首相が総裁選を戦うことになるようだ。マハティールさんが92歳という高齢で、2年前に当時の野党連合を組織し総選挙で与党を倒したのも、汚職スキャンダルでまみれたナジブ政権を打倒を狙ったもの。
マハティールさんの息子が勝つと、当然ナジブ元首相が牛耳るUMNO党との連立を続けることは考えられない。マハティールさんが再度首相を目指すのかどうかはわからないが、息子さんが後継者としての地位を確立するのは間違いない……
今回の議長選でマハティールさんが無投票で当選したということは、党内の多数を掌握しているということ。そうなるとムヒディン首相は党を割る可能性も
今後の政局には要注目
いづれにしても次期党内選挙で息子さんが総裁に選ばれれば、マハティールさんが連立工作にいどむ可能性が高く、現与党に対する中国系、インド系住民の不満も大きいと聞く。今後の政局が楽しみだ。