4月23日に行われた演説で,ムヒディン首相は,5月12日まで活動制限令を延長することを決定した旨発表しました。
さらに同首相は,その後もMCOを延長させる可能性があること,当該措置は,新型コロナウイルスの拡大が完全に阻止されたと確信するまで続くこと,についても発表しています。
(在クアラルンプール日本大使館)
活動制限令が4月28日よりさらに5月12日まで延長された。さらに、その先もさらなる延長も可能性があるようだ。
ラマダン月(断食月)にはいり、イスラム教徒による、プアサ明け会食(Buka Puasa)、団体でのお祈りなど、多人数の集会が発生するため機会が増えるため、集団感染防止の観点から、活動制限令の更なる延長を示唆しているのだろう。
徐々に、経済活動も再開されてきており、製造業に加え、建設業もリノベーションや小型案件を扱う、中小業者を中心に再開されているようだ。
政府は、感染拡大の抑制と、経済活動の再開という難しい舵取りを求められている。
ラマダン期間の帰省を禁止
マレーシア政府は、国民に対し、ラマダン期間中の首都圏から地方への移動を禁止した。
ただし、活動制限開始前にちょうど帰省中で、首都圏へ戻ることができなかった人や、首都圏にとどまっていた学生については、地方から首都圏への移動、あるいは、首都圏から地方への帰省を望むものは、移動が認められる。
移動に際しては、もちろん、当局や警察の許可証が必要である。
政府は、ラマダン中の礼拝、プアサ明けの会食など人々が集まることに対し、強い懸念を示している。
これに応じて、前首相のマハティールさんをはじめ、政府首脳や有名人がこぞってラマダン中は、ステイホームしようと呼びかけている。
デジタルラマダンのすすめ
一部のイスラム教の人たちの間では、オンラインにより、今回のラマダン中は、テレビ会議ならずテレビお祈りを考えているようだ。
今のところ、賛否あるようだが、信者でないものからみると合理的にみえる。
イスラム教でいう喜捨についてもオンラインでデジタル送金で行われるようだ。
イスラム教の神が、デジタルラマダンに対しどう思うのかわからないが、コロナウィルスが蔓延する俗世界を憂いて、今年限りでお許しをいただけることを祈る。