マレーシアでは、好き放題にバイクが走り回っている
マレーシアで車を運転していると、とてもバイクが気になる。ひやっとするようなことがしょちゅう起きる。
一応法定速度は80キロのところが多いので、80キロで走っているとどんどん抜かれるいく。
その中でも、特に、バイクは斜行しながら抜いてくる。まるで、暴走運転だ。
ローカルの人に言わせても、バイクには気をつけろ、事故になったら必ず車が負けると。
中には、悪い運転手がいて、意図的に車にぶつかってくるケースも多いという話をよく聞く。
しかも、バイクは高速料金は無料で、日本のような、排気量制限、乗車数制限もないのだ。
夜中じゅう、轟音をひびかせて、往来するバイク
私のアパートも前も、交通の要所となっており、自動車、バイクの往来が激しいところなので、騒音が激しい。
その中で、特に、ひどいのがバイクだ。日本でいう暴走族と言われていたバイクのあの轟音が、夜中じゅうひびきわたっている。
自動車の騒音なら、窓を閉めればほとんど聞こえなくなるが、バイクの轟音だけはどうしようもない。
インドネシアもバイクで溢れているが、高速道路など通行制限がある
バイクが一番売れている国は、中国、インド、インドネシア、ベトナム等で、いづれも公共輸送機関がまだ発達していない国だ。
インドネシアの場合も、一般庶民が利用できる輸送手段は、バス、ミニバスかバイクしかないのが現状だ。
一部ジャカルタでMRTが開通したほか、各大都市ともモノレールを中心とした、公共大量輸送機関の建設計画はあるが、まだまだ時間がかかる。
一般道路は、マレーシアの比にならないほどバイクで溢れている。交通マナーは最低であり、とても外国人が自分で運転できるような状況ではない。
ただ、マレーシアとの違いはバイクは、高速道路に入れないほか、主要道路では、通行制限を設けているところだ。
マレーシアの単位人口あたり交通事故死者数日本の6倍―7倍
マレーシアの交通事故死者数は圧倒的に日本より多いほか、交通事故死者数の6割以上が2輪車関係だということだ。
これだけ、バイク関係の事故が多いのに、なぜ政府は対策を取らないのだろうと思うが、たぶん、バイクの利用者は自動車が購入できない下層クラスの人たちだからという社会概念があるのではないかと思う。
高速道路の無料通行、乗車人数制限のないところからも、庶民保護の政策だろう。しかし現実として、これだけのバイク関係の交通事故の多さからして、しっかりとした対策をとるべきだ。
少なくとも、バイクの最低通行レーンの規制、スピード規制、追い越し規制など国民の命を守る観点からも、自動車社会のマレーシアであるからこそ、厳しい取り締まりを行ってほしいと思うが。