バリ島が9月11日より外国人観光客を受け入れ予定
ついに、バリ島州政府は、外国人観光客の受け入れを再開する予定だ。
バリ島は、殆どの住民が、観光産業に依存している地域だ、
インドネシアは4月より、外国人の入国を禁止したので、これに伴い、航空路線の多くが閉鎖してしまった。
過去に、イスラム過激派のテロ事件とか、火山の爆発により、観光客が減少した時期もあったが。
しかし、こんなに長期に渡って、しかも観光客がほとんどゼロになったことはない。
もう、かれこれ、閉鎖以降半年がたつ、経済的に限界に達しているはずだ、
バリ島の人たちの困窮ぶりはいかほどだろう。
今回のバリ島州政府の発表の背景にも、苦渋ぶりが滲み出ている。
州政府は、7月よりインドネシア国内からの観光客については、受け入れを再開した。
その結果、7月のンガライ国際空港の利用客は8万人まで回復したそうだが。
昨年の7月実績は、約250万人の利用客があったことに比べるとまだまだ微々たる数字である。
現在のバリ島の累積感染者数(8/6現在)は3,779人だ。
まだまだ予断を許さない状況だが。
一方、累積退院者数を差し引いた、現在の入院療養者数は461人、死亡者数は49人となっている。
新聞報道によると、州政府は、感染者数が退院者数を下回る状況になり、安定してくるとみており。
そうすれば、海外からの観光客の受け入れは、可能としている。
9月11日に、受け入れを再開するための準備を進める決断をした。
州政府によると、本来、以前のような通常に戻れば、一日15,000人の観光客が見込めるとしているが。
現在の航空機数からすると、最大で8,400人さらに、政府の60%規制により最大5,000人しか見込めない。
この数字は、やっと、テロ事件や、火山発生時の最悪時のレベルだそうだ。
世界各国もやっと、国内旅行を解禁したレベルであり、ボーダーの出入りをそう簡単に緩めるとは思えない。
バリ島が、外国人観光客の受け入れを再開したとしても、外国人旅行者がすぐには増えない。
自国に帰ってから、2週間の隔離などの規制が解消されない限り、わざわざバリ島に旅行に行くだろうか。
バリ島の試練は、なかなか終わりそうにない。