ジャカルタは、大規模な社会的制限(PSBB)してしまった
これは、市民生活と経済へ致命的な影響を与えるぞ
ジャカルタのアニス知事は、「大規模な社会的制限(PSBB)」を段階的に緩和する移行期間を打ち切ると発表、国民の生活に直結する特定11分野以外の企業は14日以降、事業所での就労を禁止し、在宅勤務を義務付けると発表した
何とか、経済活動を再開していたジャカルタが、ロックダウン状態に戻ってしまう。
特定の業種を除いて、オフィスは閉鎖、またや在宅勤務を義務付けられる。
また、飲食店も店内飲食は禁止され、持ち帰りに限定される。
アニス州知事のこの対応に対し、早速、経済界、政府筋から批判が相次いでいる。
インドネシアの感染者数(9月12日)
全国の累計感染者数 214,746 累計死亡者数 8,650
感染者数からみると、インドネシアは、世界で23番目、であり、世界で4番目の人口
を考えると、欧米のような悪い状況ではないと思う。
累計感染者上位の州(累計感染者数、死亡者数)
ジャカルタ 52,834 1,386
東ジャワ州 37,839 2,746
中部ジャワ州 17,460 1,139
西ジャワ州 14,231 294
南スラベシ州 13,235 376
インドネシア全国でみると、ジャカルタの感染者数は最多であるが、死亡者数は
東ジャワ州に比べるとまだ低い。
増加傾向をみると、欧米各国のような毎日、急増している状況ではない。
ただ、日本や欧米先進国は、感染者増加の趨勢グラフが上がって下がる山の形になっているが、
インドネシアは、だらだらと右上がりの形になったままだ。。。。
ピークをまだ迎えていないということだろうか?
さて、統計数字が、正しく発表されているのかどうか。。。。疑問だが、
経済界のドン、ジャルムグループのオーナーも強烈な批判をしている。
コロナ感染が収束にむかっている国は、当初のロックダウンによる成果が感染者数の減少に確実につながっている。
ジャカルタは、ロックダウンの実施にもかかわらず、感染者数は増え続けている。
再度、感染初期と同じロックダウンを実施しても、成果があるのかどうかはなはだ疑問ということだ。
医療機関は既に、ロックダウンの実施に関係なく満杯状況にある、本来なすべきは、他国で実施されているように、仮の隔離施設の建設だ。
シンガポールはいち早く、仮の隔離施設を拡充、感染収束に成功している。
社会的制限再開の発表を受け、株式市場は急落している。
経済閣僚も、経済へ致命的影響を与えると警笛をならしている。
特に、物流に関し、ジャカルタには物流の拠点が集中しており、全国への物流が遮断されることになり、経済の悪影響を与えるとしている。
さて、インドネシア運命は、どうなることか。