基本再生産数が1.1にまで減少
コロナ感染の拡大が抑えられてきているということです。
ノール保健省次官の発表によると、マレーシアの基本再生産数は、第3波の(今月初め)の開始時にあった2.2から1.1へと減少した。我々は、最前線での撲滅活動の更なる強化が必要だ。とのことです。
いい傾向です。この基本再生産数は、全国ベースでの発表なので、特に、首都圏については、もっと低いのではないかと思われます。
<1.0にならないと、減少傾向にはならないが、1.1といえばほぼ横ばいの状況に入ってきているということです。
基本再生産数の計算は、数理モデルが必要なので難解ですが、ウィルスの生態の変化や、ソーシャルディスタンスの実施など、人間の行動変容などのファクターがあるようです。
やはり、ロックダウンなどの人間の行動遮断を行えば、再生産数の減少を達成できるということですね。
しかし、現実的には、完全な人間の行動遮断は、不可能です。
経済活動に影響を最小とし、感染の急拡大を抑えるためには、、人間の行動制限は限定的に行い、マスクの着用、3蜜の回避等の感染防止策を徹底することだということだと思います。
また、重症化の観点からみると、現在、重篤者と、死亡者数の増加については、サバ州に集中しています。
多分、医療レベル、施設、要員などの問題のほかに、サバ州では、第1波、2波の影響が少なかったために、集団免疫の獲得が遅れていたのではないかと推測します。
今回3波で本格的な感染の見舞われているので、今回の波を克服すれば、サバ州での重篤化率も減少するのではないかと思われます。