ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

TESCOへの鶏肉卸工場がコロナ感染で閉鎖

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TESCOへの鶏肉卸工場がコロナ感染で閉鎖命令を受けた。

本日のFree Malaysia Todayによると、5月2日付TESCOへの卸鶏肉工場が、従業員のコロナ感染により、保健省により閉鎖命令を受けた。

同工場は、Pedas,Negeri Sembilanに所在しているが、感染者は60人にのぼり、内、53名が外国人労働者であるとのこと。

同工場のこの情報を受け、TESCO社は、同工場からの仕入れを停止した。TESCO社の60店舗のうち、どのくらいの店舗が同工場より、受け入れしていたかは、不明。

TESCO社の説明によると、同社従業員と卸工場の労働者との直接的接触はない。

TESCOの鶏肉は、買ったことはない。

TESCOは、いちばん近いスパーマーケットなのでよく利用する。だが、これまでTESCOで鶏肉を買ったことはない。

というのも、TESCOで売っている鶏肉は、普通のスーパーマーケットで見るパックに入ったものがないからだ。

全部、骨付きぶつ切りで積み上げられている。加工に手をかけず、工場でぶち切りにさせそのまま仕入れているのだろう。

有人レジがほぼ廃止され、携帯アプリで決済させるなど、また、今回の鶏肉工場感染問題等、経営全体の合理化を進めるあまり、何か経営上に問題があるのではないか。

普通のスーパーマーケットでは、購買担当者が、仕入先の衛生管理を含め、QCを厳格に実施しているはずだ。

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TESCOスパーマーケットの行列

外国人労働者の感染が増加している。

掲題の工場の集団感染者の60名のうち、なんと、53名が外国人である。最近のマレーシアの新規感染者の殆どが、外国人労働者中でクラスターが発生している。

シンガポールも最近外国人労働者の中で感染クラスターが急増している。社会構造として、建設現場や、工場ワーカーなど現場労働者のほとんどが外国人労働者である。聞くところでは、100人ぐらい一か所で生活し、トイレ、洗面所も共有だそうだ。

彼らの住居は、劣悪な環境の中にあり、コロナ感染が蔓延するのも納得できる。シンガポールの建設現場の飯場の状況がテレビで紹介されていたが、それはひどいものだ。

シンガポールもマレーシアも表向きは、立派なビルが立ち並び、繁栄しいるように見えても、その裏に隠されているのは、こういった労働者達が置かれている貧困だ。

インドネシアは、こういった現場労働者も全てインドネシア人であり、構造的に外国人労働者に頼る可能性はほとんどない。

労働者コスト等社会的コスト負荷の問題を考えると、長期的に見るとどちらの体制がいいのかはわからないが、今後コロナ後の経済を考えると、いずれにしても、外国人労働者に頼る経済構造そのものが議論されるべきだと思う。