ふーやんのマレーシア移住日記

インドネシア駐在を中心に30年以上アジア業務に携わってきました。昨年よりマレーシアに移住しています。

マレーシア航空国際便の再開

 マレーシア航空が国際便の一部再開を発表

 以下マレーシア航空ホームページより抜粋国内線は2020年6月から10月まで、国際線は同7月から10月までの間、一部路線の運航を再開します。マレー半島サバ州サラワク州を結ぶ区間の運航、救援機や帰国便の運航も必要に応じて順次行います。関連会社のファイアフライは引き続き一部国内線を、MASウイングはサバ州サラワク州内の運航を継続します。 6月以降の国内線、7月以降の国際線の運航予定便は下記にてご確認いただけます。

 2020年6月30日までに購入された航空券は、有効期限を2021年6月30日まで延長させて頂きます。ご予約の変更や延長は2020年12月31日までにお済ませください。

 

 早速 、HISさんで航空券を購入

これまで、1年以上帰国しておらず、また、家族の問題、官公庁手続きのためどうしても一度帰国する必要があったのだが、伸び伸びになっていた。

マレーシアから、日本への帰国便は、ANAJALも成田経由。関西在住者にとっては、成田で2週間の隔離期間を過ごすことはちょっとハードルが高かった。

成田から、レンタルカーで関西の自宅まで帰ってという人の話も聞くがちょっとそれは体力的、精神的にも持たない。

7月から、エアアジアとマレーシア航空が関西便を飛ばすと聞いて、先週はじめにエアアジア便の方が料金がかなり安いのでネットで購入したところ、先週末には、キャンセルになってしまった。

エアアジアは、勝手にキャンセルしておいて、料金の払い戻しをしてくれない。本当に詐欺にあった気分。

ただ、今後2年間にわたり有効な同じ路線に限ってのリブッキングか、デポジットとしてアカウントの開設を選べば、今後の航空券購入に充当ができる。

この状況では、マレーシア航空もキャンセルになるリスクはかなり高いので、オンライン予約ではなくHISさん経由で購入することにした。

キャンセルになった場合、オンラインでの交渉は、エアアジアで苦労したので、やはり日本語で対応してくれるHISさん経由が一番安心だ。

マレーシア航空への国営投資会社からの支援。

政府系投資会社カザナナショナルは、傘下のマレーシア航空へ最大50億リンギットの支援を行う予定。

ブルムバーグの情報によると、あくまでも現在交渉中で未確定情報ということだが、コロナ問題で急速に悪化した同社の運行再開へ向けての支援が決まれば明るいニュースだ。

マレーシア航空は、何と言ってもマレーシアのナショナルフラッグなので、政府系ファンドの支援があれば、何とか予定通りの飛んでくれるだろう。

 

関西空港での対応がどうなるか

HISさんも、関西便は、7月再開分がはじめてなので、到着したあと現地での対応がどうなるのかまだ情報がないそうだ。

成田と同様に、PCR検査実施後、翌日、自宅で検査結果の通知をもらうというパターンになるのだろうか。

関西地区は、このところ感染者数もかなり減ってきており、新規感染者数もほぼゼロの日が続いている。

自宅のあるマンションもお隣さんとも面識がないので、静かに2週間の自宅隔離期間が過ぎるのを待ちたいと思う。

 

 

 

 

 

久々にモントキアラへ。

久々にモントキアラへ行ってきた。

昨日、ちょっと用事があったのでモントキアラに行ってきた。

午前中、パブリカのモールにあるオフィスを訪問。昨日より、回復のための活動制限令により新段階に入ったということで、各テナントも通常体制に入っている。

たいていのテナントはマスクを着用しているが、銀行の支店等マスクを着用していないオフィスもあった。

そのあと、ワンモントキアラに移動。パブリカからの道筋は、半年前まで住んでいたところなので、非常に懐かしい景色だ。

途中、インターナショナルスクールの前も通過したが、まだ、正式にオープンしてないはずだが、生徒と思われる人たちが結構いた。

後で、知った昨日夜のニュースによると、インターナショナルスクールも卒業認定を待つ生徒に対しては、24日より再開することになったようなので、準備のために人が集まっていたのだろう。

ワンモントキアラの入り口では、やはり、QRコードのスキャン、体温チェック、手の消毒と一連のチェックが行われているが、こちらもかなり慣れてきたので、あまり気にならない。

インドネシアでは、爆弾テロの発生を恐れて今でも各モール、ホテルに入る際は厳重な防犯チェックを受けるので、それを思えば大したことはない。

モールの中の人出も結構賑やかで、日本人らしき人たちもかなりいたので、びっくりした。皆さん日本に帰国している訳でなく、マレーシアに踏みとどまっている人も結構いたのだ。

163リテールパークのマダム クワンで昼食

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モール163マダムクワン

 

163リテールパークは、ワンモントキアラから道路を挟んで、はす向かいにある2018年末のにオープンした新しいモールだ。

その2階にあるマダム クアンで昼食をとることにした。マダム クワンは、有名なモールにはだいたい店舗がある有名なマレーシア料理のレストランなので、大体の人は良く知っていると思う。

だいたい、レストランで食事をするのも活動制限令が始まって以来初めてだったので、3か月ぶりぐらいだろうか。

入店は、ちょうど12時ぐらいだった。その時は、パラパラ程度のお客さんの入りだったが、食べ終わって出るころには、半分ぐらいの席が埋まっていた

私は、この店に来ると必ず注文する恒例のワンタンヌードルを注文、妻は、当店の代表的なメニューであるラクサを注文した。

ラクサのエビがかなり小ぶりになっていたのが少し気になったが、味は期待を裏切らず久々に大変満足だった。

モントキアラは、日本人が一番多く住む代表的なエリア

モントキアラは、外国人駐在員が数多く住むエリアで、高級コンドミアムが、パブリカからワンモントキアラモールまで10キロぐらいのの間に立ち並んでいる。

日本人の駐在員も、70%~80%ぐらいが、この地域に住んでいると言われており、日本食を扱う地元スーパー、日本語対応のクリニック、日本人向け幼稚園や学習塾、美容室などとにかく生活の利便性は高い

MRTのような公共交通機関の駅がなくて残念であるが、クアラルンプール中心部や工場地帯への道路網は発達している。

また、有名なインターナショナルスクールもエリアに数多くあり、こどもに英語教育を受けさせたい日本人や韓国人の母子留学組の家族も大体このエリアに住んでいる。

また、パブリカ、ソラリス、プラザモントキアラ、ワンモントキアラ、163リテールク等の商業施設が集中しており、日本食レストランだけでも相当数営業しているので、日常生活を送るには充実した地域だ。

ただ、私のような一線をしりぞいた人間にとっては、住宅費と生活費が高いので、よりコストが低く住環境に恵まれた郊外の方が住みやすい。たまに、用事があるときに、中心部へ行く方が新鮮味があって心地よいと思う。

 

 

 

 

回復のための活動制限令の発令

以下日本大使館掲示

マレーシア政府は、6月9日以降は,6月10日から8月31日まで「回復のための活動制限令(Perintah Kawalan Pergerakan Pemulihan: PKPP,Recovery Movement Control Order:RMCO)」を施行することを発表しました

●RMCOへの移行後は,規制(SOP)に従うことを条件に,ほぼ全ての社会・経済活動が許可されるとのことです。以下は,ムヒディン首相の声明で例示された事項です。

【新たに許可される事項】
・州を越える移動(強化された活動制限令(PKPD,EMCO)対象地域を除く)
・国内旅行
・理髪店・サロン
・青空市場,朝市,夜市,バザール,フード・コート,フードトラック,ホーカーセンター,屋台
・博物館・美術館
・屋内の大道芸
・セルフ式ランドリー
・釣り堀
・会議・ワークショップ
・映画撮影
・一部のスポーツ・レクリエーション活動等(トレーニングを含むいくつかの活動(ボーリング,バドミントン,アーチェリー,射撃等)。サイクリングやツーリング等の野外の集団活動。ただし,以下の禁止事項を除く。)
・屋外での販売を含む商業活動
・ハリラヤ・アイディルアドハのお祝い(宗教活動)(人数制限の緩和。SOPが発出される。)

【引き続き禁止される事項】
・(マレーシア人の)国外渡航
・スポーツ大会の開催。スタジアムや公共プールにおけるラグビーレスリング,サッカー,ホッケー,バスケットボール等,人との接触や,大勢の応援者や観衆を伴う活動。
・パブ,ナイトクラブ,娯楽施設,リフレクソロジーセンター,カラオケ,テーマパーク,宗教関連の行進,祝宴,オープンハウス等,人々が密集する状況に陥る活動。
※引き続き禁止される事項については,マレーシア国家安全保障会議のホームページに掲載されるとのことです。

【段階的に許可される事項】
教育機関の再開(教育省がSOPを発表する)

新たに許可された項目をみても、もう一つインパクトに欠ける

活動制限令により、自宅隔離生活に慣れてしまうと、自動車による移動制限が解除されてときほどインパクトを感じない。

州を超える国内旅行も今の段階で行く気にはならないし、フードコートなどがオープンになっても、すぐに、訪れる気にはならない。

既に、レストランは新SOPに従って、食事が可能になっているが、モールの中のレストランでお客さんの姿はあまり見ない。

理髪店、美容院の再開は、確かに喜ばしいが、ただ、新SOPの実施がきちんと実行されるかどうかが心配だ。しばらくは様子見としよう。

屋外での、ウォーキング、簡単なスポーツは、確かに、やりやすくなるのだろう。

博物館、美術館なども、普段でもあまり行かないのであまり関係ない。

問題なのは、学校の再開

教育相の発表では、学校再開に向けた標準SOPは発表されたが、具体的にいつから再開になるのか発表されていない。

机の距離を1メートルとるなどの処置、隔離室などの増設が必要で、再開されても中学校だけに限定されると言われており、小学校については来年以降になるのではないかと予想されている。

日本人学校なども、帰国した先生、生徒が戻れない状態のため、再開のめどがたたない状況。生徒によっては、そのまま日本で学業を続けることになるようだ。

さらに問題なのは、インターナショナルスクールだ。インターナショナルスクールの場合、簡単に転校など難しい。費用のみならず入学手続きを最初から受ける必要があるだろう。

大学の場合もオンライン授業が継続され、キャンパスの再開は、めどがたっていないようだ。

新聞報道でも保険相が学校現場で机を離して座っている様子が掲載されていたが、むしろ、生徒、学生の学ぶ権利はどう考えているのだろう。

健康問題も大事であるが、マレーシアでは、学ぶ側の権利に対しての議論がまったく進んでいないように感じる。

マレーシア人帰国者の自宅隔離が認められた。

マレーシア人に対しては、帰国者に対して2週間自宅隔離が認められた。これまでの施設隔離に比べると一歩前進した感じだが、自宅隔離に関しての規則は厳しく定められている。

外国人に対しては、まだ緩和さていないが、日本や諸外国の状況からすると、次第に緩和の方向へ進むのではないかと期待する。

 

 

理容室、美容室がついに再開

来週10日(水)より理容室、美容室が再開となる。

Malay Mail紙によると、来週、10日(水)より、理容室、美容室、美容サロン等が再開されるようだ。

私自身も、3か月近く散髪に行っていない。さて、この業界はいつ再開するのかと思いながら、モールに行った時、理容室の前を通り過ぎてきた。

しかし、料金は5RM~10RM程度値上げされるらしい。理由は、1)閉鎖期間の経費をカバー 2)コロナ追加対策用の増加コスト。

例えば、政府の規則によると、フェイスシールド、エプロン、手袋など、各顧客ごとに取り換える義務となるようだ。

確かに、テレビニュースで映っていた、タイで再開された理容室でも、フェースフィールド、手袋をしながら、散髪が行われていた、同じような、イメージになるのだろう。

多少値段が高くなっても、きっちりとコロナ対策をやってもらった方安心。

日本でも理容室が再開になったあと、理容室でクラスターが発生したケースがあったが、念には念を入れて対策してもらわないと安心して、散髪に行けない。

規則上、使用した、フェースフィールド、エプロン、手袋など一顧客ごとに捨てるようになっているそうだが、さて、規則通りに行われるのかが問題だ。値上げしても、事業者側のコスト負担は大きい。

電気バリカンの宣伝をテレビでしきりにやっているが、確かに、出来映えを気にしなければ家族に電気バリカンでやってもらうという手もあるのだが。

 

 

 

 

マハティールさんの動向

マハティール含む5名がPPBM党除名される。

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Southchina Morning Post

 

5月29日、マハティールさん含む5名の議員が、PPBM党から除籍処分を受けた。

特に息子さんのムクリズ氏は、ケダ州の首相を最近まで続けていたが、PH議員から現与党のPMへ鞍替えする議員が続き政権を維持できなくなった。

今回の5名に対する処分は、5月18日に国会が開催された際に、党の方針に背き野党席に座ったということが理由。

マハティールさん含む5名の議員は、除籍処分は党内手続き上無効であり、引き続きPPBM党員であると主張している。

また、PPBM党とUMNO党、PAS党との連立合意につおても、党内の正式手続きを経ていないため認められないとしている。

シャハルディン公共事業省副大臣が辞任

6月4日、ムヒディン派のシャハルディン副大臣が辞任を発表した。

辞任理由は、PHの議員として選挙で選ばれており、PN政権の加わるのは、選挙民に対する裏切りであり、まずは、辞任するのが筋であると説明。

シャハルディン氏は以前より、今回の政変により、PPBM党が分裂することに対し、強い懸念を示していた。

全体としては、PPBM党の地方支部の議員がムヒディン氏率いる主流派になびく傾向にある中、シャハルディン氏離脱の動きに追随する議員が続いてくるかどうかは不明

これにより、与野党議席数は拮抗していることは確かだが、まず、PPBM党が分裂するこになれば、野党内でもマハティールさんが再び主導権をを取れるかどうか難しい。

また、特に、アンワールを支持するグループの動向が明確ではない。

今後の政局はどうなるのか

マハティールさん自身がテレビのインタビューで答えているのは、このコロナ問題により、未曾有の経済危機が訪れる。今は、総選挙を行うことはできない。

マハティールさんの一番の懸念は、今ので政権は、イスラム色の強いマレー人政党が中心になっており、中国系、インド系の勢力が排除されている。

今後、未曾有の経済危機を克服するためには、人種を超えた全マレーシア人の結束が必要であり、この政権で対応できるのかということだ。

やはり、現与党は、前回総選挙で敗北した政党と、前与党PHの内紛により飛び出したムヒディン勢力が連立したものであり、その正統性にはどうしても疑問が残る。

報道では、UMNO党はムヒディン首相の復党も考えているようだが、次期総選挙を見据えたとき、現政権内では、PPBM党は少数派であり、将来的にはPPBM党は分裂解党の方向へ進むのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マレーシアでの自動車の運転

本日、Peroduaのサービスセンターへ定期点検を受けに行く

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Perodua Putrajaya サービスセンター

ちょうど、今年のはじめに購入した、愛用のPerodua社のmyviの走行キロがちょうど1000キロに達したので定期点検に行ってきた。

さすが、Perodua社は、マレーシアでナンバー1の販売シェアを誇るだけ、サービス網が充実している。我が家から最寄りのPetrajayaのサービスセンターも車で10分弱の距離にあった。

外来者については、コロナ騒ぎによりさすがにチェックは厳しく、体温チェック、手の消毒、連絡先の記入などしっかりと行われていた。

点検作業も整然と行われており、待ち時間は30分ぐらい、検査時間も10分ぐらいで、あっという間に終了した。印象としては、結構しっかりとした対応だった。

日本の運転免許証からマレーシアの運転免許証への切り替え手続き

さて、マレーシアで自動車の運転を始めた経緯だが、マレーシアに住み始めた昨年のはじめ頃は、外国免許のマレーシア免許への切り替えが停止されていた。

インターネットの情報によると、それ以前は、結構外国免許証からマレーシアの免許証への切り替えは簡単に行われていたようだが、JPJ(免許センター)での手続きでいろいろと問題があったらしく手続が変更されていた。

外国人)が運転するには、本国で国際免許証を取得するか、マレーシア現地の運転免許試験(実地試験と筆記試験)を受ける方法しかなくなっていた。

国際免許証も通常有効期間は1年だけで長期在住者には無理だし、現地の運転免許証の受験はマレーシア語での受験となるので、外国人にはハードルが高い。

ところが、突如、昨年11月より、MM2Hビザ所有者に限り、外国の免許証の切り替えが認められことになった。

この情報を得て、さっそく手続きを開始した 1)日本大使館で日本の免許証の英文証明の取得 2)JPJ(運転免許センター)で切り替え申請書の提出 3)承認取得後、JPJでの運転免許証取得といった手続き。何しろ、制度変更直後なので、紆余曲折しながらの手続きを経験した。

1)日本大使館での英文証明の取得は、手馴れており問題ない(費用80RM) 2)JPJでの申請手続きのポイントは、本部(Puterajaya)、或いは各州のメインの支所でのみ申請が可能、クアラルンプールの場合は、JPJの WANGSA MAJU 支所で受け付け。絶対必要な書類は、観光省からのMM2H仮承認書 3)申請承認受領後(1か月)に、申請支所において免許証受領可能(費用140RM)、写真撮影等現地でもできる。

注意点は、切り替え後のマレーシアの免許証の有効期間は2年間。というのは、本来5年間だが、初心者期間として最初は2年間だそうだ。

Perodua車選択の理由

車選びにあたって、重要視したことは、性能に問題ないこと、維持経費が安いこと、中古売却価格が安定、の3点だ。

2019年のPeroduaのマーケットシェアは36%を占めその中でもMYVIは全車種の中でトップシェアをを占めている。

Peroduaは、マレーシアの国民車となっているが、実質的にダイハツが出資しているほか、中身はダイハツ車なので、性能、燃費効率など全く問題ない。

中古車市場でも、Perodua車、特にMYVIの人気は高く、5年落ちぐらいでも価格は半値までいくかどうかだ。

マレーシアは、全世帯の80%が車を所有する自動車社会だ。年間販売台数も60万台を超えており、人口が約10倍のインドネシアと比較しても遜色ない。

ガソリン代も非常に安いうえ、道路網が整備されているので、自動車が売れるのも納得できる。

ただ、マレーシアの問題点は、国民車といわれるプロトンとPerodua以外の車が輸入に頼っており価格が高いことだ。

インドネシアでは、商用車が税制面で優遇されており、トヨタキジャンをはじめとして各メーカーが、ボックスタイプの車種をデザインと価格で競っており、比較的安価で大きめの車を手に入れることができる。

自動車保険で気になったところ

マレーシアでは、車もオートバイも異常にスピードを出している。80キロ程度のスピードで走っていても平気で他の車に抜かれる。

そこで、気になるのは自動車保険だが、当初、Peroduaのディーラーでの話によると販売価格は保険料込みの価格であると。それはそれでいいのだが、一番気になる、事故が起きた場合の対人保障であるが、けがの場合は含まれていないという。

語学力の問題もあり、こちらの意図が伝わらないのかと、日本人はそこが一番気になるところなのだ。

多少の事故なら相手も自分の保険で治療費用をカバーすると、問題は、保険更新時の割引き率の方が影響するので、お互いに保険を利用しないとの説明。

そこで、あちらこちらと聞きまくったが、満足いく回答がなく、最後は、ビザ手続き代理店の社長さんに確認したら、それは、心配ないよ。今の保険は、マレーシア政府の指導もあって、死亡、けがとも対人保障はちゃんと含まれているよと。

そこで、ディーラーに再度確認したら、死亡、けがについて対人保障は含まれていましたとの回答。

ひとまず安心したが、販売代理店のレベルはこんなものかと、とはいえ、大事なことは安全運転、事故をおこさないことだが

 

 

 

 

レンボンガン島(バリ)はおすすめ

レンボンガン島は、バリ島の南東にある小島

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サヌール港に停泊中のスピードボート

レンボンガン島と言っても、日本人の間でもあまり知られていないのではないか。 

私も、インドネシアに関与して長いが、数年前、リゾート開発プロジェクトで訪問するまで、全く知らなかった。

レンボンガン島には、バリ島のサヌール港から、スピードボートで30分程度の距離だ。美しい澄んだ海をながめながら行けばあっという間に到着する。

観光目的であれば、島のメインの船着場に案内されるはずであるが、目的の開発プロジェクト現場に近い浜辺に、膝から下ぐらい海に水につかりながら上陸した。

上陸した浜辺からプロジェクト現場までは、軽四輪車1台がやっと通れる程度の細い道しかなく、普段は、モーターバイクがメインの交通手段だそうだ。たまに、行きかうモータバイクに乗っているのも西欧人だった。結構この島に住み着いている西欧人も多いそうだ。

我々は、現地の責任者が容易してくれた軽トラックの荷台で揺られながら、開発予定現場まで案内してもらった。

 

素晴らしい景色を堪能

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開発現場からの風景

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開発現場からの風景(2)

開発予定の現場から見た風景は素晴らしかった。特に海の水の色が澄んでいる。こういうところでぼっとした時間を過ごすことができれば幸せなことだと思った。

素朴なバリの生活習慣が残っている。

バリ島といえば、今や世界的な観光スポットとなっているので、クタ、サヌールヌサドゥアなどの地域には、豪華な高級ホテルが立ち並び、観光客相手のレストラン、土産物店が立ち並んでいる。

最近では、各ビーチも濁ってきており、透き通るような海は期待できないし、素朴な住民の生活を見ようとすると、相当山間部へ移動する必要がある。

昔、開発進む前のバリ島もきっとこんな感じだったのではないかという伝統的な風景が、レンボンガン島には残っていた

周囲8キロの島に、5千人ほどの人が住んでいるそうであるが、昔ながらの漁業や農業で生計をたて伝統的な生活様式を維持しているようにみえた。

ただ、ここ数年、観光化の波が押し寄せており、バリ島本島にように生活スタイルの変化が起こっているそうだ。

レンボンガン島の観光スポット

観光情報によると、1)美しいサンゴ礁ン囲まれており、ダイビングスポットとして地名度があがっている 2)白い浜辺のビーチび透明度の高い海、特に夕日は必見だそうだ 3)マングローブの森を小舟で探索となっている。

最近では、結構いろいろなツアーも組まれているようだ。

残念ながら、我々は、観光目的ではなかったので、こういった観光スポットに行くことはなかったが、その素晴らしい景色と素朴なバリの昔の風景を十分に確認することができた。

いづれ観光で、再挑戦したいと思っているが、今のところ、まだチャンスがない。バリ島に行く機会があれば、ちょっと足をのばして、1泊ぐらいで訪ずれるには、おすすめの場所だと思う。

 

 

 

 

 

 

ガクト(GAKTO)が住んでるBangsar(バンサー)では、西欧人を中心に普通の生活が戻っている。

バンサーのBangsar Village ショッピングセンターで日本食材を調達。

 

バンサーは、クアラルンプールの都心に近い、西欧人が多く住むちょっとおしゃれな地域だ。

その中心にあるのが、Bangsar Villageショッピングセンターだ。ガクトが住んでいるのもこの地域で、たしか、このショッピングセンターもガクトがYuotubeで紹介していた。

そのせいか、最近では、日本人旅行者の中でも、観光ツアーの対象となっていたそうだ。

Bangsar Villageショッピングセンターは,Bandsar Village1とBandsar Village2に分かれていて, 特にBandsar Village2には、お洒落な、衣料品、カフェ、骨とう品等のお店が並んでいる。

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お洒落なカフェ

また、ショッピングセンターに隣接して、バンサーの中心街があるのだが、ここには、西洋風なビアレストラン、カフェ、マレーシアレストラン、インドレストラン等が立ち並んでいる。地元に住んでいる金持ちの外国人が集まる街だ。

たまたま、私もこの町にある語学学校に通っているため、よく、訪れているのだが、この3か月休校になっており、久しぶりに今日、プトゥラジャヤでは、手に入らない日本食材を探しに来たという訳だ。

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バンサーの中心にある繁華街

カフェには、西洋人が普通に集まっておしゃべりをしていた。

モール内のカフェでは、ソーシャルディスタンスを守って、ワンテーブルに着席できる人数も制限されているはずだが、西洋人は本当に気にしないようだ。

テレビのニュースでも、ヨーロッパで外出制限解除が行われ、人々が一斉に、川のほとりや、公園に集まっている様子が報道されていたが、まったく、バンサーでも同じだ。

マスクをしていない人が多いし、結構人が密集している、やっぱり、文化、哲学が違う人たちだと思う。

我々日本人は、とにかく外出することだけでも、おそるおそるだ。まして、レストランに入るなどまだまだ恐ろしくて、とてもできない。

欧米と日本で圧倒的にコロナ感染者数が違うのは、この文化、生活に対する哲学の違いに負うところが多いのではないか。

先進国の中で、コロナ感染対策に関して、唯一日本は、強制的な自宅隔離ではなく、要請ベースでの自粛であたが、見事に感染者数が減少している。欧米に比べ桁違いの数字低さだ。

やはり、日本人は、要請ベースでも、お上の言うことには従う民族性なのだ。欧米は、いい意味でも、悪い意味でも自由主義なんだと思う。

西欧人にとって、何のための人生なのだ、自由を謳歌できなくては何の意味もないということなんだろう。

 

 

 

 

クアラルンプール都心に近い病院まで健診に出かけた。

クアラルンプール都心にある病院に定期健診に行ってきた。

現在住んでいるプトゥラジャヤから、クアラルンプール都心までは、結構距離がある。

コロナ感染問題が大きくまでは、3か月に一度の定例検診には、グラブタクシーで通っていた。

今日は、8時に血液検査の予約が入っていたので、7時過ぎには、家を出る必要があった。

この時間帯は、ちょうど、クアラルンプールの中心に向かう車の通勤の時間帯だ。

しかし、グラブタクシーは、コロナ感染危険度が高いという噂なので、できれば利用したいくないし、自分で運転するのも、気分が乗らない。

クアラルンプールの都心に近い、病院の周辺は、道路がごちゃごちゃしている地域で、私が住んでいる、プトゥラジャヤ周辺とは全く道路事情が違う。

プトゥラジャヤは、政府肝いりで都市計画が進められているので、とにかく道路が整備されている。片側5車線、6車線の道路が整然と走っているので、自分で運転しても何の問題もない。

昨夜から、散々迷ったが、コロナ感染リスクへの恐怖が優り、最後には、自分で運転していくことした。ご先祖さまに、まず、迷うことなくちゃんと目的地に着けるようにお願いしてから出発した。

ところが、案の定、病院の周辺に近づいてから、GPSを使いながらも、ぐるぐると迷ってしまった。

GPS曰く、『200メートル先、左車線走行してください、次に右車線を走ってください、その先出口です。』この200メートル先がくせものだ。200メートル行く手前にいくつも紛らわしい左に側道があって、やっぱり手前で道を外してしまった。

クアラルンプール都心の、特に、病院のある地域は、丘陵地となっているので、道路が曲がりくねっているのだ。

Uターンを重ねながら、8時過ぎてから、やっとの思いで病院に到着した。相当ストレスがかかったので、今日の検診では血圧が相当高くなっているぞと心配しながら、病院のメインロビーにエレベーターで昇った。

3か月前に比べ、さすが病院全体の警戒感が高まっている。

3か月前は、マレーシアでもちらほらと感染者が出始めていたが、何となくそわそわ感があるなという程度だった。

しかも、当時、病院の事務スタッフもマスクをしている人は半分ぐらいだった。会計のおねいさんなんかマスクなしでクシャンクシャンとやっていたのでこちらが心配なるぐらいだった。

今日は、まず、ビーで防護服に身を固めたスタッフが、対応の測定と、手の消毒をさせたうえで通していた。

以前と違ったのは、ソーシャルジスタンスが徹底していたことだ。患者も一つの長いすに一人しか座れない。

受付のお姉さんも、ちゃんとマスクをしているし、となりの担当者との間はすべて一席間隔が空いている。

私のかかっている、循環器内科の患者もかなり少なめだが、診療は普通に行われていた。患者の予約人数を意図的に絞っているのか、コロナ院内感染を恐れて患者が減っているのかは不明。

ロビーのレストラン、ショップ地区もすべて店舗は営業していたが、やはり、蜜にならないようソーシャルディスタンスが徹底してる。

飲食は、すべて屋外のオープンテラスに限定されていて、すべて一人席になっていた。

しかも、一人のお客が席をたつと、すべて、その都度、消毒清掃が行われており、確かに安心感はぐっとアップしている感じがした。

肝心の定期健診の結果は、すべて良し。

血液検査は、血糖値、肝機能、コレストロール値などすべて問題なく、むしろコレストロール値等いくつかの指標は前回に比べかなり改善していた。

これは、たぶん、ロックダウンのおかげだ。この3か月は、ステイホームで、ほぼ家にいたので、多少、運動不足になってはいるが、外食ゼロなので、食事がコントロールされた結果だと思う。

ドクター曰く、今日の血液検査の結果は良好で問題ありません。いつもの薬を出しておきますので、また3か月後のお会いしましょう。

その時は、コロナ問題も収まり日常が戻っているよと、明るいことばで送り出してもらった。

もちろん、今回は、いつもの握手はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バリ経済落ち込み最悪の状況

バリの第一四半期経済成長マイナス1.14%を記録

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インドネシア中銀の発表によると、ジョクジャカルタと並んで、バリの経済状況は、最悪のようだ。インドネシア全体でも、最悪の場合、今年は、マイナス成長になる可能性もあるとしている。

中銀によると、バリ経済の約54~58%が観光業に依存しており、第一四半期だけでも21.8%観光客が減少したようだ。

インドネシアは、当初、コロナ感染者数は他国に比べ入国制限が遅く、本格的に制限をかけたのは3月末ごろだ。従って、第一四半期には、コロナ感染の影響がまだ少なかったと思われ、第2四半期以降に本格的な影響が出てくるのは、確実だ。

インドネシア全体の感染者数は、5月24日現在で、22,271人で、死亡者は1,373人となっており、内バリは、感染者数394人で、死亡者数は4人となっている。

こうしてみると、バリはかなり感染者数が低いように見えるが、ただ、インドネシア全体でも言われていることだが、統計の信頼性にかなり疑問がもたれている。

実際、他の病名での感染者、死亡者にコロナ感染者が含まれており、実際はこの3倍ぐらいいるのではないかと言われている。

バリの観光業

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バリといえは、実質的に、ほぼ観光に支えられてきた。ホテル、レストラン、運送業、観光スポット、土産物店などなど・・・・。

クタ、レイギャン、セミニャック、タナロット、ウブドゥ、キンタマーニなどを思い出しても、ビーチ、カフェ、レストラン、土産物店の売り子、両替所などすべて観光業に関連した場所しか思い浮かばない。

以前は、観光客のトップは日本人、オーストラリア人だったが、ここ数年は、中国人が増えてきた。

2018年にバリ島を訪れた外国人の内訳は、①中国128万人、②オーストラリア106万人、③インド32万人、④英国25万人、⑤日本23万人だ。

ホテルも、5つ星の高級ホテルを除き、4つ星以下のホテルは、完全に中国人にターゲットにシフトしてきた。こういったホテルに泊まると、朝のビュッフェ時など、中国人の観光客に占領され、日本人などは、肩身が狭くなってしまった。

中国人観光客は、団体ツアー客がほとんどで、ホテル、レストラン、土産物店などすべて、中国系のツアー会社がすべて仕切る構図になっている。

ホテル側も中国人観光客を入れると、単価が安いことと、他の国の観光客が宿泊客が近づかなくなるので、本音は入れたくないところだが、やはり、団体で客を取れるメリットを優先せざる状況だ。

レストラン、土産店などもそうだ、完全に中国語の世界になってきた。店員も流暢な中国語で対応している。10年ほど前まで、日本人観光客目当ての店が多かったが、まったく主役が入れ替わっている。

コロナ後外国人観光客は戻ってくるのか。

政府発表の数字を信じるとして、バリ島のコロナ感染者数が、少ないのは、バリ島の観光産業にとっていい傾向だが、さて、今後どの段階で外国人観光客の受け入れを再開するのだろうか。

また、入国の受け入れを許可しても、外国人観光客が以前にように戻ってくるのだろうか?

観光地は何処へ行っても濃密接触が避けられない。3蜜を避けて経済活動再開だというわけにはとてもいかない。

これは、バリ島にかぎらず世界の観光地が同じ状況だが、観光産業に関連するビジネスは、日銭商売なので、観光客が増えないことにはどうしようもない。また、そこで働く人たちの収入も途絶えてしまっているだろう。

バリ人もちまえの、逞しい生活力で何とかこの危機を乗りきって、人懐こい微笑みをなくさないでほしいと願うばかりだが。

 

 

 

インドネシア新手の規制逃れ

輸送用トラックに積載された新車に隠れて帰省。

本日のインドネシアのニュース映像で、輸送トラックに積載された新車に潜んで帰省中の家族7人が警察に逮捕されるところが映されていた。

インドネシアは、レバランにあわせての、ジャカルタ首都圏から地方へのレバラン帰省が禁止されている。

今回のケースは、東ジャワ州に入る検問所で、警察が、輸送トラックの荷台に積載されてた新車に隠れていた帰省中の家族を捕まえたものだ。

警察が、トラックの運転手にドアを開くよう命令すると、中からゾロゾロと7人が出てきた。それにしても、運転手もよく考えたもので、新車の輸送に合わせて、副収入が稼げるわけだ。

その家族の証言によると、ジャカルタから、東ジャワ州のマドゥラまで、1人700,000ルピア(5千円程度)で契約、家族7名で4,900,000ルピア(35,000円)支払ったそうだ。

帰省理由は、今回のコロナ問題でジャカルタでの職を失ってしまい、ジャカルタに残ると生活にめどがたたないため、このレバランにあわせて帰省したとのこと。

首都圏の失業者が増大している。

現実的問題として、ジャカルタでの生活費を考えると、帰省する費用を払ってでも田舎に帰る方が、今後の生活は成り立つので、よく理解できる。

インドネシアの田舎では、大家族が支えあうシステムが伝統時に強いので、食べるだけだと何とかなる。

この家族がこの後、どう扱われたが、ニュースでは触れられていなかったが、ジャカルタ首都圏では、現在数百万人の失業者がいるといわれている。

さらに、大規模社会制限令は、6月4日まで延長されており、多くの人が、収入を絶たれ行き場を失った。

政府としても、こういった人々への対応をしっかりと行なわないと、今後社会不安がますます増大し、1998年のような暴動につながるリスクも高いのではないか。

 

 

マハティールさんの決意声明

マハティールさんは、現内閣の正統性を追求

マハティールさんは、5月18日(月)の国会に提出していた首相不信任が審議されなかったことに対し、以下のような声明を出した、

ムヒディン現首相は、マハティール政権の首脳の地位にありながら、突如、2年前の総選挙で汚職問題により敗北したUMNO党と結託し、政権を奪取した。

今回の首相不信任案についても、コロナ問題を理由に全く審議に応じなかった。その正統性を追求するためこれからも対抗措置を取っていく。

与野党議席差は僅か2議席であり、マレーシアの憲政史上、初めての事態だ。今後、首相不信任案採決に応じなければ、野党は、すべての与党提出の審議案には反対する。

 

総選挙を経ない政権交代

マレーシアも2年前の総選挙で初めて野党連合が政権交代をおこした。それまでは、UMNO党が長年にわたり政権を維持してきた。ちょうど日本の自民党と似ている。

今回の政権交代は、総選挙を経ないで、政党間の連立組みかえだけで起きた。マハティールさん言うようにまさにその正統性が問われているわけだ。

日本でも1994年に、総選挙を経ない政権交代が起きている。羽田政権(新生党公明党民社党自由党日本新党)→村山政権(自由民主党日本社会党新党さきがけ)だ。

興味深いのは、羽田政権の場合、連立政党は自民党を除く保守政党の連合であるが、村山政権は、それまで下野していた、自民党日本社会党の政権だ。まさに、政権奪取のためには、なりふりかまわずだった。

この時にはじめて、日本社会党自衛隊を容認したうえ、少数政党側の日本社会党の村山総理を担いだ。

今回のマレーシアの政権交代は、ちょうど、1994年の日本の政権交代とよく似ている。少数政党側のPPMB党のムヒディン氏を担ぎ、UMNO党がちゃっかりと政権に帰りざいているのだ。

マレーシアの民主主義の真価が試される。

今回の政変劇でどうも腑におちないのが、国王の動きだ。国王は先日の国会の演説の中でも。ムヒディン氏が、国会議員の過半数の支持を得ていることを確認したとしている。

そうであるならば、あらためて、現政権は国会の過半数の支持を得ていることを議員投票で明確にすべきだと思うが、首相不信任案に対し、コロナ問題を理由に、審議を拒否している。

日本の場合は、村山政権が倒れたあと、民主党政権が誕生するまで、自民党が本格的に政権を維持することになったが、さて、マレーシアはどうなるのだろう。

マハティールさんを中心とする野党側が、再度政権を取り返すことができるのか、現与党が総選挙まで政権を維持するのか、マレーシアの民主主義の真価が試されることになる。

 

 

 

 

マレーシア国会首相不信任案について審議せず。

5月18日(月)国会審議されず、国王の演説のみの開催となった。

国王は、演説の中で、ムヒディン首相を指名した経緯について説明。マハティール前首相より突然辞任の意を告げられ、強く慰留したが翻意を得ることができなかった。

従って、次の組閣作業に入ったところ、ムヒディン氏を推薦する議員数が過半数を超えたため、ムヒディンを首相に指名した。と説明した。

マレーシアも本来、選挙で過半数を得た政党グループが政権を担うのが普通であり、国王の裁定で首相が選ばれることは、極めて異例らしい。

野党は、首相不信任を提出していたが、審議されることもなく、コロナ問題を理由に閉会となった。

与野党の差は、ほとんどない。

与党側の席に座っていた議員数は、当初114議席とされていたが、その後、1議員が野党支持を表明したため、与野党の差は2議席程度と非常に微妙な状況となっている。

マハティールさんは、2月末に時点では、マハティール支持派が114議席あるとしていたが、今回の国会の状況からみると、僅かながら与党有利となっているようであるが、その差は微妙だ。

PPBM党内での攻防は、マハティールさん不利か

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Free Malaysia Todayより

PPBM党内は、2月末のマハティールさんの、党議長辞任を正式に承認。次回党内選挙が行われるまで、ムヒディン現首相が党総裁として、最終決定を行うことについて、多数が同意した。

次回、党総裁選挙と党議長選挙が行われるが、マハティールさんと息子さんの派閥が過半数を取る可能性は低いようだ。

現在のところ、PPBM党の党内闘争としては、現首相派が有利な情勢。しかしながら、少なくとも2018年総選挙で、汚職問題で民意によりNOをつきつけられた、UMNO党との現連立与党には正統性がないのは事実だ。

また、2月末のPH連立離脱について、PPBM党内議論の秘密録音記録が暴露されるなど、政治闘争が過熱してきている。

今後、マハティールさんがどう巻き返してくるか、目が離せない。

 

 

 

 

MM2Hビザ保有者の再入国について

MM2Hビザ保有者の再入国について

・5月16日,マレーシア観光・芸術・文化省は,国外で足止めされているマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)パス保有者のマレーシアへの再入国を5月17日から許可すると発表しました。

・また,同日のイスマイル・サブリ上級大臣兼国防大臣の記者会見において,マレーシアへ出発する前に新型コロナウイルス検査を受けて陰性と診断される必要があるとの発言がありました。当館から国家安全保障会議に確認したところ,発言のとおりのプロセスとなるとの回答がありましたが,出発前の検査についての具体的内容については未だ発表されていませんので,今後の発表等をよく確認願います。

・観光・芸術・文化省の発表の主な点は以下のとおりです。
●MM2Hパス保有者のマレーシアへの再入国が5月17日から許可される。
●再入国したMM2Hパス保有者は,クアラルンプール国際空港(KLIA)での健康検査,隔離施設での14日間の隔離,各隔離施設での滞在費用の負担を含む,活動制限令(MCO)(注:現行の制限付き活動制限令(CMCO)を指すと考えられます。)の全ての規定を遵守しなければならない。

以上日本大使館情報

これについて、上記、1)出発前のPCR検査の実施、2)到着時の健康検査、隔離施設での隔離は、大きな問題だ。

1)日本では、現段階では、健康状態に問題がない状態でPCR検査は実質受けられない。

この問題については、現在、MM2H代理店協会等より、政府の方へ再検討を要請中だそうだ。

インドネシアの場合、KITAP,KITAS保有者が再入国する場合は、入国時に、過去7日間に発行された健康証明書(PCR検査を含む)を添付する必要があるが、日本大使館より政府へ説明した結果、日本人の場合、健康証明書にPCR検査結果は必要なく、入国時に抗体検査を受ける手続きになったようだ。

2)入国時の健康検査とはどのような検査か不明、また、検査結果が陰性でも2週間の隔離になるということである。

政府指定の隔離施設で2週間の隔離というが、噂によると政府指定の隔離施設とは、非常にひどい施設のようだ。しかも、費用は本人負担だ。

インドネシアの場合は、到着時に、陰性が証明されれば、隔離義務はない。

 

マレーシアとインドネシアを対比すると、マレーシアは、居住ビザ保有する外国人に対する取扱いがとにかく厳しく、MM2H等本来のビザの趣旨からすると、はじめから再入国を禁止することはやりすぎではないか。

インドネシアは、居住ビザ所有者に対しては、再入国を当初よりを禁じてはおらず、ビザが期限がきれても、特別措置として再入国を認めている。また、PCR検査についてもフレクシビルな対応だ。

 

 

 

 

 

インドネシアの首都移転

ジョコウィ大統領は、コロナ感染問題に直面しながらも首都移転を引続き推進することを明言。

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あるマレーシアの知人から、インドネシアの首都移転先と決まった東カリマンタン州のバリックパパン、サマリンダ周辺地域の今後の発展性について聞かれた。東カリマンタン州のバリックパパン、サマリンダには、何度も商用で訪問した経験がある。

 昨年、8月にインドネシア政府は、東カリマンタン州のバリックパパンーサマリンダを結ぶ丘陵地に首都移転をすることを決定した。

先日、ジョコウィ大統領が、このコロナ騒ぎの中でも首都移転については、計画通り推進することを明言しているので、確かに計画は進展するのだろう。

2024年に、ジョコウィ大統領は、任期が終了するので、それまでに、ある程度計画を実現させ、大統領として、歴史に名を残したいところだ。

マレーシアの場合は、私が、現在住んでいるプトゥラジャヤに首都機能を移転させているが、あくまでも首都はクアラルンプールだ。

一方、インドネシアの場合は、全く外島への移転なので、本格的な首都移転だ。

ジャカルタからバリックパパン、サマリンダへは空路で2時間の距離がある。

この様な遠隔地への移転は、これまで世界でもほとんど例がないのではないかと思う。

 

首都移転の主な理由

1.ジャカルタの深刻な地盤沈下
ジャカルタは、毎年のように雨季になると深刻な洪水に見舞われる。

これは、地盤沈下によるところが多いためだが、ジャカルタは水道インフラがほとんど発達しておらず、殆どの住宅、アパート、ビルが、長年にわたり、地下水のくみ上げに頼ってきた。

2.ジャカルタの深刻な交通渋滞
ジャカルタ及び周辺地域の交通渋滞はすさまじい。

主な、官公庁、民間企業の本部はジャカルタ市内に集中しており、そこに通う従業員の交通手段は、自動車、バス、バイクだ。

やっと、昨年、インドネシア初の地下鉄が開通したが、開通区間が一路線のみで、計画の半分が終わったところだ。渋滞を解決するのにはほど遠い。

3.過密な人口集中
ジャカルタとその周辺都市を含む首都圏人口は、3000万人を越え世界有数の人口過密地域だ。

現地へ行ったことのある人ならわかると思うが、立錐の余地なく家屋が立ち並んでおり、拡張の余地がない。

4.ジャワ島とそれ以外の地域の経済格差の是正
インドネシアは、ジャワ島に人口とGDPの約60%が集中しており、ジャワ島とジャワ島以外の地域の経済格差が激しい。

一極集中の是正が、国家としての大きな課題だ。

 

新首都は、東カリマンタン州の州都サマリンダと港湾都市バリックパパンを結ぶ地域。

東カリマンタン州の主な都市は、州都サマリンダと港湾都市のバリックパパンだ。

両都市は、昨年、カリマンタン初の高速道路の一部が開通し、全区間開通すれば自動車で1時間の距離になる。

この地域は、天然資源が豊富で、木材、鉱物、石油製品等を産出、輸出基地となっている。

地理的にも、インドネシア全体から見た場合、ほぼ中央に位置し、地盤が強固で災害の被害も非常に少ない。

バリックパパンは、一般的には、あまり知られていないが、人口70万人を擁する近代都市だ。

インドネシア国営石油会社プルタミナの石油基地として発展しており、プルタミナからの税収入のおかげだと思うが、市内は非常に整備されており、シンガポールやマレーシアの都市のように近代的な印象がある。

最初に、この地域を訪問したのは、6年ほど前に、商用で石炭の採掘現場へを見学に行った時だった。

バリックパパン港のフェリー乗り場からボートに乗り換え、川を上流へのぼり、石炭の露天掘りを見た。

その地域は、良質な石炭がほぼ地表近くに埋蔵されていたので、あちらこちらに石炭層が露出おり、とても新鮮な経験だった。

一方、サマリンダは、カリマンタン州の州都で、カリマンタン最大の都市で人口は80万人を超えている。

古くから、石炭、木材の積み出し地としてマハカム川河口に発展した町だ。

ただし、マハカム河口の限られた平地に、市街地がひしめきあっており、拡張性が限定されている。

近代的な装いのバリックパパンに比べ、都市開発は、相当に遅れている印象だ。

2011年に発生した、市外から市内へ入るマハカム川を渡る橋の崩落事故は、インドネシア人の間では、今でも心に残る痛ましい事件だ。しかも、この事故のちょうど2か月ぐらい前に、私自身、サマリンダ訪問時に、この橋を渡ったところだったので、今でも忘れられない事故だ。

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周辺地域のインフラ整備が着々と進む。

私が、最後に、この地域を訪問してから既に3年程度になる。当時、サマリンダへ行くには、空港のあるバリックパパンから、3時間ぐらいかけて山道を車で飛ばしていくしか方法しかなかった。

当時は、サマリンダの空港は、普通のジェット機は着陸できない小さな空港で、将来的に、拡張する可能性があるといった程度であった。

ところが、東カリマンタン州政府の予算で、拡張工事が急ピッチで進み、昨年10月、新空港がオープンした。既に、ジャカルタから直行便が飛び始めており、そのスピード感には、目をはるものがある。

また、海上輸送についても、バリックパパン港は、インドネシア政府の”海洋ハイウエイ構想”の中で、ジャカルタ、バリックパパン間を海上輸送の近代化のモデルルートとして開発される計画が決まっているそうだ。

サマリンダ、バリックパパンの両国際空港、あわせて、カリマンタン初の高速道路の全面開通、バリックパパン港の整備が進めば、この地域の物流は飛躍的に向上する。

日系企業も大手商社をはじめ、中堅企業もすでにこの地域への投資を検討しており、インドネシアの中では、注目度の高い地域であることは、間違いない。